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 午後5時40分、仕事から帰ると、父がパンツもはかずにウロウロしている。
「便所はどこだったかなー?」とあわてている。
「こっちこっち」とバッグ片手に誘導する。
「ウー、ウー」と言っているもののちっともブツが出てこないらしい。
 トイレに行っては力んで、力み疲れては部屋に戻り、もよおすとトイレに急ぐ、そんなことがずーっと午後10時まで続いた。最後は、トイレでウトウトとして、
「船橋から来た釣りのお客は帰ったか?」とトイレのドアをあけて、聞いてくる。
「釣りのことは一切分からない。」と冷たく答えると、
「なんで俺はここ(トイレの便座)で寝ているんだ。」と自問している。どうやら便は出たようで、出すことで疲れてしまい、ついウトウトとして眠ってしまったらしい。

 とにもかくにもやっとトイレ騒動に終止符が打たれた。父は自分の部屋とトイレの行き来、そのたびにあーだこーだと助けに呼ばれ、夕飯も食べさせてもらえなかった。介護する身がもたなかった。
 どうにかなってよかったよ。

 ちなみに症状から、『直腸性便秘』というらしく、家にある下剤や浣腸薬はかえって悪化させるらしかった。
 生命保険のサービスで24時間の医療相談があるので、電話してみた。ID確認後、看護師さんが答えてくれた。
1.使い捨ての手袋をして、オリーブオイルを肛門にぬって、便が出やすい状態を作る。
2.お薬は、便を柔らかくする便秘薬(商品名は言えないと言われた。)を、薬剤師さんに相談して購入してほしい。
3.受診するとしたら内科でよいが、専門医を求めるなら、消化器内科をおすすめする。
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[2017/09/15 23:44] 介護 | TB(0) | CM(0)